【関数とは】Accessにおける関数一覧

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Accessで使用できる主な関数をご紹介します。そして、記事冒頭では、「そもそも関数とはどういうものか」という解説を行っていますので、併せてご覧いただければと思います。

なお、各関数の詳細解説は、各関数名をクリックしてください。

関数とは

Accessでの「関数」とは、特定の処理や計算を行って結果を返すしくみのことです。
たとえば、数値の合計を求める、文字列を加工する、日付を計算する…など、よく使う処理をまとめて簡単に呼び出せるのが関数です。
Excelの関数に近いイメージですが、Accessではフォーム・レポート・VBAなど、さまざまな場面で利用できます。

基本用語

用語内容
引数(ひきすう)関数に渡す値や条件のこと。関数の動作に必要な情報を入れる「入力」
だと考えるとわかりやすいです。複数ある場合はカンマで区切って指定します。
例:Left("ABCDE", 2) の「”ABCDE”」と「2」が引数です。
戻り値(もどりち)関数の実行結果として返される値のこと。関数の「出力」にあたります。
例:Left("ABCDE", 2) の戻り値は「”AB”」です。
構文関数を正しく使うための書き方(書式)のこと。引数の順番や区切り方が
決まっています。

関数名を入力して、必要な引数をカッコ内に指定 → 戻り値が返ってくる、という流れで使います。

ちなみに、あらかじめ用意されている関数のほかに、関数は自由に作ることもできるんだ。これを「ユーザ定義関数」といいます。
ユーザー定義関数については、別記事で詳しく解説します

Accessの主な関数一覧

種類関数名構文内容
数値操作関数AbsAbs(数値)数値の絶対値を返す
FixFix(数値)小数部分を切り捨てて整数を返す
IntInt(数値)数値の整数部分を返す
(小数切捨て)
Randomize RandomizeRnd関数の乱数初期化を行う
RndRnd()0以上1未満の乱数を返す
RoundRound(数値, 桁数)指定桁で四捨五入
SgnSgn(数値)数値の符号を返す
文字列操作関数FormatFormat(式, "書式")値を指定書式の文字列に変換
InstrInstr(開始位置, 文字列,
検索文字列)
指定文字列の位置を返す
InstrRevInstrRev(文字列, 検索文字列)文字列の末尾側から検索位置を返す
JoinJoin(配列, 区切り文字)配列を文字列に結合
LCaseLCase(文字列)文字列を小文字に変換
LeftLeft(文字列, 文字数)文字列の先頭から指定文字数を取得
LTrimLTrim(文字列)文字列の先頭スペースを削除
MidMid(文字列, 開始位置, 文字数)指定位置から指定文字数を取得
ReplaceReplace(文字列, 検索文字列,
置換文字列)
文字列を置換
RightRight(文字列, 文字数)文字列の末尾から指定文字数を取得
RTrimRTrim(文字列)文字列の末尾スペースを削除
SplitSplit(文字列, 区切り文字)文字列を配列に分割
StrCompStrComp(文字列1,文字列2[,比較モード])文字列を比較して、結果を数値で返す
TrimTrim(文字列)前後のスペースを削除
UCaseUCase(文字列)文字列を大文字に変換
FormatCurrencyFormatCurrency(式 [, 小数点以下桁数 [, 前後の負数書式 [, 0 表示設定 [, 通貨記号設定]]]])数値を通貨書式の文字列に変換する
FormatNumberFormatNumber(式 [, 小数点以下桁数 [, 前後の負数書式 [, 桁区切り設定 [, 0 表示設定]]]])数値を桁区切り・小数点桁数を指定した文字列に変換する
FormatPercentFormatPercent(式 [, 小数点以下桁数 [, 前後の負数書式 [, 0 表示設定]]])数値を百分率(%付き)の文字列に変換する
日付操作系関数DateDate()現在の日付を返す
DateAddDateAdd("単位", 加算減算する数値, 日付)日付に指定単位の値を加算
DateDiffDateDiff("単位", 日付1, 日付2)日付の差を単位で返す
DatePartDatePart("単位", 日付)日付から指定単位の部分を抽出
DayDay(日付)日を返す
NowNow()現在の日付と時刻を返す
TimerTimer起動からの秒数を返す
TimeTime()現在の時刻を返す
WeekdayWeekday(日付)曜日を数値で返す(1:日曜〜7:土曜)
WeekdayNameWeekdayName(曜日番号)曜日名を返す
YearYear(日付)年を返す
MonthMonth(日付)月を返す
DateSerialDateSerial(年, 月, 日)指定年月日から日付を返す
定義域集計関数DAvgDAvg("フィールド", "テーブル/クエリ", "条件")条件に合うレコードの平均値を返す
DCountDCount("フィールド", "テーブル/クエリ", "条件")条件に合うレコード数を返す
DFirstDFirst("フィールド", "テーブル/クエリ", "条件")条件に合う最初の値を返す
DLastDLast("フィールド", "テーブル/クエリ", "条件")条件に合う最後の値を返す
DLookupDLookup("フィールド", "テーブル/クエリ", "条件")条件に合う最初の値を返す
DMaxDMax("フィールド", "テーブル/クエリ", "条件")条件に合う最大値を返す
DMinDMin("フィールド", "テーブル/クエリ", "条件")条件に合う最小値を返す
DSumDSum("フィールド", "テーブル/クエリ", "条件")条件に合うレコードの合計を返す
変換関数CDateCDate(式)値を日付型に変換
CIntCInt(式)値を整数型に変換
CLngCLng(式)値を長整数型に変換
CStrCStr(式)値を文字列型に変換
NzNz(値, 代替値)Nullの場合に代替値を返す
StrConvStrConv(文字列, 変換形式)文字列の大文字/小文字や全角/
半角を変換
StrReverseStrReverse(文字列)文字列の文字順を逆にして返す
評価関数IsDateIsDate(値)日付として有効か判定
IsNullIsNull(値)Nullか判定
IsNumericIsNumeric(値)数値として有効か判定
条件・選択系関数IIfIIf(条件式, 真の場合の値, 偽の場合の値)条件式を評価し
True
なら2番目の引数
Falseなら3番目の
引数を返す。
SwitchSwitch(条件式1, 値1, 条件式2, 値2, …)複数の条件式を順に評価し、最初
にTrueになった条件に対応する値を返す。
ChooseChoose(インデックス, 値1, 値2, 値3, …)インデックス番号に応じて指定した値リストから1つを返す
その他ArrayArray(値1, 値2, …)値の配列を作成
InputBoxInputBox("メッセージ")入力ボックスを表示して値を取得
LBoundLBound(配列)配列の下限を返す
MsgBoxMsgBox("メッセージ")メッセージボックスを表示
UBoundUBound(配列)配列の上限を返す
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